天然プチトマ子

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受賞ワイン飲み比べと資料館編 最高賞受賞 登美の丘ワイナリーの旅

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↑飲み比べる前に色を見て、楽しみました。最高賞・金賞ダブル受賞のロゼは美しい。

~前回の葡萄畑の記事からの続きです~

雨がザンザン降りの中でも、結構楽しく葡萄と戯れていたトマ子ですが、ここでツアーは次に資料館へと向かいます。

どどーんと入口が見えてきました。

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始まりは明治42年(1909年)。中央線の建設関係者だった小山新助が、ドイツのライン地方に似た登美高原に出会い、ぶどう栽培を始めたのです(登美農園)。

しかし当時、日本の葡萄の害虫として恐れられていたフィロキセラの防除方法が全く分からず、困った小山はドイツからまだ若いハインリッヒ・ハム氏を招き、害虫に強い葡萄の栽培方法や技術を学び、またハムも情熱をもって取り組みました。

ところが、第一次大戦の影響などで農園の事業は行き詰ってしまいます。

一方、サントリーは1907年に発売した赤玉ポートワインが爆発的に売れて、サントリー創設者の鳥居信治郎は本格的にワイン事業に乗り出します。

当時所有していた岩ノ原葡萄園だけでは目指すワインづくりには足りないと感じ、登美農園を買い取って「寿屋山梨農場」と名付けました。

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「寿屋山梨農場」が、後に登美の丘ワイナリーとなるのです。

歴史が分かったところで、次は、どのように作っているのか醸造棟や発酵過程を見学しました。

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中を覗くと、こんな感じ。白ワインはまずジュースを作ってから、15~20度で発酵。温度が高いと、本来持っているアロマではなくなってしまうため、温度は重要と説明がありました。赤はジュースを作らずにそのまま25~28度で発酵させます。発酵中は混ぜて発酵を均一にします。

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瓶詰の過程もわかりました。黄色いのは、虫が嫌がる色だからだそうです。

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樽熟庫はひんやり。赤ワインは熟成したら一旦、樽に入ったワインを出してブレンドし、また樽に戻します。そして1年から1年半熟成させます。

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こちらは瓶熟庫

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さ、出口です。

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ではでは、いよいよお待ちかねの飲み比べです。

「Japan Wine Competition(日本ワインコンクール) 2015」で受賞したワインを中心に味わうことができます。

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左手前の白ワインはジャパンプレミアム・産地シリーズの津軽シャルドネ2013

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岩木山の中心地に植えられている葡萄でつくられたワイン。夜にはグッと温度が下がり、ゆっくりと熟成する。リンゴのような香り。2013年はひきしまった味わいになりました。

その隣のロゼは、今回の目玉。サントリー登美の丘ワイナリー メルロ&カベルネ・ソーヴィニヨン ロゼ 2013。「Japan Wine Competition(日本ワインコンクール) 2015」では、金賞と最高賞を受賞しました。

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2013年はとてもいい赤ワインができた年。だから、ロゼも美味しくなったのではないでしょうか。甘さも酸味も同時に口の中に広がります。トマ子の「ロゼはぼやっとした味」という、既成概念をふっとばしてくれました。

ロゼの横は、ジャパンプレミアム・産地シリーズ 塩尻メルロ2011、そしてジャパンプレミアム・産地シリーズ  岩垂原メルロ 2012(金賞受賞)

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塩尻メルロは、よく熟した状態で収穫します。2011年は冷涼な年だったため、待って待って、やっと収穫したそうです。一口含むと、すっと香りがひく と思いきや、後からブワっと香りが広がります。渋みも後からきます。

私が「日本のワインもここまできたか」と、感慨ひとしおだったのは、岩垂原メルロ。色は濃い紫がかった赤です。一口飲むと、そのボディのボリューム感に驚きます[E:shine]。ブルーベリーの果実のような香りです。

本当に美味しいものというのは、素人でもわかるのですね~。

では、次回はワインと料理のマリアージュ編といきますか。

ばいばい~。

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登美の丘ワイナリーの旅、第1回記事

「最高賞受賞 登美の丘ワイナリーへの旅 葡萄畑とあま~い一粒ツマミグイ編」はこちからどうぞ