不思議なんですが、たとえば、
苦手な新人がいて、生意気だったとしましょう(笑)。
で、たまに「おいおい」と思っていたとします。
ある日、その子と話す機会があり、
その子が十代から不眠気味で、今でもお酒か薬がないと眠れない。寝るときにその日
悔しかったこと、怒ったことを思い出してしまい、益々眠れなくなると、私に話したとします。
トマ子はどう思ったかというと、「痛痛しい。まだ若いのに」。
毎日イライラしているその子の原因が少しわかった気がしました。
それで、昼休みにお昼寝しているその子の睡眠時間は貴重なんだと思い、なるべく音をたてないように、起こさないように気を遣っていました。
そしたら、その子が変わってきたんです。柔らかい感じになってきました。
そして、毎日悶々として苦しいというので、「人を憎んでも、思う自分は一人称。だから自分に返ってきて、ますますストレスになるんだよ」と話しました。
そしたらそうなんですよねー、とちょっと考えてました。
その子を見ていて、まだ若いから素直な下地があるなと思って、呼吸方法などをアドバイス。
毎朝やってるみたいです。
えらいなー。
よくわからないけど、自分の心が柔軟になる→他の人の今まで見えなかった部分が見えてくる→その人がかわる
ような気がしました。実際は、変わったのではなくて、自分がその子の他の面が見えてなかっただけなんでしょうけど。
人を変えるな、自分が変われというけれど、一理ありますね。
河合隼雄さんが書いてらしたけど、変わる時は少しずつ変わらないとまた大きく戻るとか。
私も少しずつ心を柔らかく、人のいろんな面が見える人になりたいです。