大変面白く充実した展示でした。東京藝術大学大学美術館で開催されている「大吉原展」に行ってきました。
絢爛豪華に見える吉原。実際そういう側面がクローズアップされることも多いのですが、貧困のために売られてきた吉原で、太夫目指して死にものぐるいで教養を身につけて生きる遊女、一方地獄のような厳しい境遇に我慢の限度を超えて何度も吉原に火付けをする遊女たちなど。華やかな文化に焦点を当てながら、差別や人身売買を許容する展示ではなく、丁寧に見せていました。物事には何でも裏と表があり、どちらも本当の姿。二面性を上手に表現していました。
当時日本に来た外国人が、海外では娼婦と言えば蔑む対象でしかないのに、花魁はある意味尊敬されていたと知って驚愕したとありました。そんな日本独特の文化である吉原の世界を日本人ならば知っておいて損はありません。崇高な藝術って、実は苦しみの中から生まれることも多いと再認識したトマ子でした。絵画しかり音楽しかり。オリンピックだってフィギュアスケートだって血が滲む努力をしています。壮絶な境遇の中に、女の意地も見た気がします。
展示を丁寧に時間をかけて見すぎて、疲れてしまいましたので、併設のミュージアムカフェでミルクレープとコーヒーでお茶を。
品が良いミルクレープで、とても美味しゅうございました。あ〜充実なGW。
いいお天気な一日でした。広場ではブックフェアを開催していましたよ。
ワタスも練習頑張ろ←吉原とかオリンピックとは無関係だけどね。
