矢部太郎さんの「マンガぼけ日和」。少しずつ進行していく認知症の老人たちと、家族の物語。ふんわりした絵の中に現実の世界が上手に描かれていて、介護をする際に知っておいた方がいいことが詰まった作品です。認知症専門医・長谷川嘉哉さんのエッセイ『ボケ日和』を原案にした作品だそうです。
読んで良かったなあ。コーヒーを飲みながら、泣きそうになりました。亡くなった祖母を彷彿させる描写もありました。
みな歳をとる、そしてみな死んでいく。家族として、頑張りすぎずに寄り添う大切さが伝わってきます。矢部太郎さん、やはり才能あるなあ。子どもも大人も、介護する人も読んでほしいな。絵の中に感情が表現されていてうるっときます。