だいぶ前の夏に、上野の松韻亭に行きました。前から気になっていて、予約が取れた時は嬉しかったな。
ホームページを今朝見たら、今年創業146年らしいです。明治8年創業。
明治政府が徳川家の菩提寺である寛永寺を縮小し、残された部分で上野公園を作って飲食を提供するお店を民間人に作らせました。その中の一つが上野松韻亭です。寛永寺の鐘楼だけがお店の隣に設置されました。
ホームページによれば、その名は
「『鐘は上野か浅草か』と唱えられた鐘が『松に響く』さまを愛でた、当時の博物館館長、町田久成が名付け親です」とあります。町田久成は当時の上野博物館の館長でした。
徳川の世が終わり、新しい時代となった明治から現在まで、上野公園を見守ってきた歴史的名店なのです。
蜩(ひぐらし)が鳴く中で、緑を愛でながら食べる美しい料理の数々。
東京の中心にこんな風流なお店があったなんてと驚いたことを覚えています。
コロナが治まったらまた行きたいお店です。