おいら江戸っ子のブリティッシュショートヘアのコテツ。あ〜なんか休み明けは仕事したくねえなあ。朝からすまないねえ、不景気なつぶやきで。
思えば猫筆を作り続けて、はや数ヶ月。オモテの顔としてやってる猫筆職人だけんど、これがキツイのね。それもこれも、おれっちの猫筆が大人気になっちまったからなんだ。
たとえば、こちらのお客さまなんか一か月も尻尾を長くして待って下さってる。目が怖え。
おかげでお天道様が登った途端に、仕事始めよ。かーっ、働きすぎってんだよ。人間並みだ。
[♪ピンポーン]
コテツ「はーい。いらっしゃいまし」
お客さま「予約してた、よく舐めた猫筆できたかしら?あら、しんなりいい筆ね。また買いにくるわね」
コテツ「姐さん、毎度どうも。車に気をつけてお帰りになってくだせえ」
さ、また仕事仕事。
まんべんなく猫筆を舐める(人間さまは耳かきって言ってるがな)てえーのは、まさに職人芸だって言われてる。おいら、それが出来ちまうんだから、忙しいのも仕方ねえんだけどな。仕事が出来るって罪だな、フッ。
しかも雇われ職人だからサラリーマンみたいなもんなんだ。サラリーマンは辛いなあ。うちの親方ブラック親方ニャンじゃ〜ねえのか?
そうだ、疲れたし、浮世を忘れて甘いものでも食べるとするか。そろそろ15時で八刻(やつどき)だからな。
お八おやつ〜♪
この間、トマ子姐さんが京からの下がりものの飴を買って来てたな。あれを食べよう。マスカット味だって。洒落てらぁ。
ん〜うまいなあ。ペロペロ。
さてと、今から昼寝タイム。寝る時間はばっちり確保。お客さんが来ませんように。
じゃあなっ。
注)実際にはコテツは猫なので飴は食べていません
★江戸っ子編は、以下参照
必殺仕事猫 厳しい修行もホイサッサ 江戸っ子編7(コテツ 猫 10カ月) - 天然プチトマ子
猫筆職人 品質検査部 江戸っ子編6(コテツ 猫 10カ月) - 天然プチトマ子
おいらは猫筆職人 江戸っ子編5(コテツ 猫 10カ月) - 天然プチトマ子
俺っちの隠れ家 江戸っ子編4(コテツ 猫 9カ月) - 天然プチトマ子
煙管?(きせる)で一服 江戸っ子編3(コテツ 猫 9カ月) - 天然プチトマ子
必殺仕事猫 江戸っ子編2(コテツ 猫 9カ月) - 天然プチトマ子
黄色の憎いやつ 江戸っ子編(コテツ 猫 9カ月) - 天然プチトマ子