やっぱり!山口恵以子さんだー
カッコイイ人だなーって思っていたんですよ。作家の山口恵以子さん!
以前、テレビで山口恵以子さんが『月下上海』で松本清張賞を受賞した時に、凄くステキなドレスをパリッと着て受賞式に挑んだのを拝見したときに!
しかも賞金は、お酒を豪快に飲んで使ったとおっしゃっていたのでした。
女の 男気 を感じました。かっちょ良すぎました。
その後、読みたい読みたいと思っていた『月下上海』のことを失念していたトマ子。
ふと、先日本屋さんで見つけた『食堂のおばちゃん』を読み始めて、本の中に築地の鳥藤が出てきたり、築地の知識が料理人並みだし料理の描写が的確かつプロだなと思い、この人何者???と思いつつ読み切り、著者紹介で山口恵以子さんの名前を見た途端に、
ああ〜〜やっぱり本物の料理人だった山口さんだーと、やっと気づいたのでございます。
私ってば、気づくのが遅すぎる。
山口さんは小説を書きながら丸の内新聞事業協同組合の社員食堂で働いていた方。
そして、以前山口さんがまだ食堂で働いているときに、テレビが密着取材したのを見たのですが、安くて質が良い材料を仕入れるところから彼女の朝は始まり、心を込めて料理を作り、美味しいと言われることが本当に嬉しいと話す「食堂のおばちゃん」であり、その仕事を愛していたのが印象的でした。
単なる食堂のおばちゃんじゃなくて、なんていうか料理人の矜持を感じたんです。それと知性も。
一方で、昼から自由になる時間を使い小説も執筆していて、松本清張賞を受賞されてしばらくされてから社員食堂のお仕事はお辞めになり小説一本になさったのではなかったかと記憶しています。
ファンタジーっぽい料理描写でなんとなく読ませる 雰囲気美人 が多い昨今ですが、山口さんのこの本は違います。骨太で実際に作って美味しいはず。
鳥藤は私も大好き。一人で食べにも行く美味しく手頃な鶏肉専門店で(鶏肉を売るお店と、定食を食べさせるお店が築地にあります)、つきじろうさんに連れて行っていただいた時からちょくちょく行ってます。
いつか一緒にお酒飲んでお話し聞きたいなあと思う(そんなツテないけど、仲良くなれそうと勝手に思っているトマ子)、憧れの作家さんです。
ミステリーだけでなく、いろいろ書ける筆力もさすがです。
本って縁があって自分のところにやってくるものですよ。
山口恵以子さんの作品、もっとドシドシ読もうっと。