天然プチトマ子

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ビワの種の件

ビワの種について農林水産省が注意を促していますね。

以下、ホームページから抜粋です。


「ビワの種子を粉末にした食品から、天然の有害物質が高い濃度で検出され、製品が回収される事案が複数ありました。ビワの種子が健康に良いという噂(うわさ)を信用して、有害物質を高濃度に含む食品を多量に摂取すると、健康を害する場合があります。
一方、熟した果肉は、安全に食べることができます。」

知識があればこわくない!天然毒素

調べてみると、果物全般に言えるのですが、熟さない果実や果実の種そのものはだいたい毒性が高いことがわかります。

例えば青梅はそのまま食べたら毒だから、梅酒にして毒性を低くしますよね。


果物や野菜は、種を落として種の保存をするために生えてますから、熟す前に動物に食べられることを防ぎたいわけです。

また、普通は種は食べません。

だから、毒性を持つことは自然の摂理なんですよね。

豆だってそうですよ。生豆のあずきは使用するまでに3回ゆでこぼします。あずきを鍋に入れて水から沸騰させて、また水とあずきをいれて沸騰…を3回行いアクや有害成分を取り除いてから、お赤飯に使います。そうしないと下痢を起こしたりします。

山菜も何回もアク抜きをするのは、そのままだとえぐみがすごいし、有毒な成分があるからです。

昔の人たちはそれをよく知っていて、きちんと下処理して上手に食べていました。

果物などを全く食べない、全てが悪というのではなく、食べ方、食べても大丈夫なもの知ることが大切ですよね。

種が漢方薬になって昔から伝わるものは少量を入れたり、処理したりして活用されていることも忘れてはいけません。使い方のコツがあるということです。


世の中の情報はどれもこれもが裏付けがきちんととれているわけではありません。

だから情報を受け取る私たちは、自分の頭で考えて、よく検証して、情報を選ばないと危険だと思います。

そう思わせたビワの種の件でした。

今日は情報発信者として、雑誌や新聞に記事を書いている大塚環として、少し真面目なお話をさせていただきました。