↑今年のアンバサダーシェフ スコット・ケネディ氏の調理実演風景。ニュージーランド牧草牛、美味しそう~。
今年もやってきました!
「アンバサダーシェフが魅せる、ニュージーランド牧草牛」調理実演と試食ディナー の会。
牧草のみを食べて健康に育ったヘルシーな牛、ニュージーランド牧草牛を
ビーフ アンド ラム ニュージーランド アンバサダーシェフが調理実演して、美味しい試食をいただけるトマ子が大好きな会~。
今年のアンバサダーシェフは、スコット・ケネディ 氏です。彼は任命されて3年目(2013年、2014年、そして今年)ですので、また違った調理方法を見ることがとても楽しみでした。
★ニュージーランド牧草牛のいいところ
穀類を餌にせずに、牛本来の牧草のみを食べて育つニュージーランド牧草牛。前回もご紹介していますけれど、牛そのものが健康なんです。
ニュージーランド(以下、NZ)では、BSEや口蹄疫の発生は一度もありません。さらにすべての牛に対して「家畜飼育履歴申告書」の提出が義務付けられています。きっちり管理しているんですね。
もちろん、家畜の遺伝子組み換えはNZでは禁止ですし、抗生物質も病気の時にしか牛に投与しません。しかも、一頭一頭すべて、個々の牛に無線ICタグをつけて追跡する電子トレーサビリティシステムをとっています。
なんと、NZは人口が469万人。それに対して、肉牛が358万頭、羊は2948万頭。人間より、羊が多い国。人口密度が低い上に、豊かな自然に恵まれた畜産王国なのです。
だから、牛や羊も元気い~~~っぱい。牛舎がなく、牧草地で育っています。
餌は季節ごとにマメ科・イネ科の牧草とハーブの種が蒔かれるそうです。ハーブを食べることで牛の消化が促進されんですって。
気になる栄養価ですが、
・鉄分とタンパク質が豊富なので、女性の健康にピッタリ
・低カロリーで低脂肪
・オメガ3脂肪酸が含まれているため、血管を丈夫にし、アンチエイジングにも良い
と、良いことづくめなんです。
★垂涎の美味しい調理実演
ビーフ アンド ラム ニュージーランド日本代表 ジョン・ハンドルビーさんのご挨拶とニュージーランド牧草牛の概要説明が終わった後、スコット氏の調理実演が始まりました。
スコットさんの料理は「さすがプロの手間」でして、ただでさえ美味しい牧草牛に手間ひまをかけ、素晴らしく美味しい料理に仕立て上げるんです。
↑一番右の男性は、ビーフ アンド ラム ニュージーランド日本代表 ジョン・ハンドルビーさんです。
最初に実演されたメニューは、
ニュージーランド牧草牛 チャックロール(牛肩ロース)の蒸し焼き ベビーキャロットのタイム風味ローストとサルサ・ヴェルデを添えて
お肉を切り始めました。
そして、ローズマリーやにんにくをお肉に差し込んでいきます。
オリーブオイルを塗り、塩とコショウもかけます。ローストする鉄板に300mlの水を入れて、耐脂紙、アルミホイルをかぶせて175度のオーブンでゆっくり蒸し焼き!
フォークを刺したときに肉がすぐ離れるほどになるのが目安。だいたい、1.5kg~2kgの牛肩ロースで2時間~3時間半くらい。
肉が柔らかく蒸されたら、オーブンから出してアルミホイルなどを外し、タマリンドとオレンジのグレーズをたっぷりかけてオーブンに戻す。グレーズがカラメル色になるまで200度のオーブンで20~30分焼いて、肉を15分ほど休ませて完成!
にんにくやローズマリーのハーブで、爽やかな風味に。
タマリンドとオレンジのグレーズもほんのり甘くて、食欲が刺激されます。
牛肉が柔らかく、余分な脂が蒸すことで落とされていてヘルシーな牛肉料理になりました。
ニュージーランドの赤ワインと白ワインもふるまわれました。
赤もキリッと軽い飲み口で美味。
さて、次は
ニュージーランド牧草牛ナーベルエンドブリスケット(トモバラ)のスパイシー・スローロースト
唐辛子とライム風味のコールスローサラダを添えて
使うお肉をまたジャジャーンと見せてくれました。トモバラは、スコットさんが料理に使う中で一番好きな部位だそうですよ~。
香辛料をたっぷり塗って揉み込み、ラップで包んで48時間(!!!)冷蔵庫で保存です。
すごーい。
さて、2日間寝かしたあとはオーブン(130度~150度に予熱。160度~170度で焼く)にマリネした肉をホイルに包んで乗せ、肉を乾燥させないために水を加え、約10時間(ここでまた驚きの!!!)かけて火を通す。今回はトモバラは3キロのレシピです。
ただし5時間経過してからは1時間おきにチェックして、水がなくなっていたら加え、非常にやわらかくなったら出来上がり。
唐辛子とライム風味のコールスローサラダがたっぷりと乗っています。うーん、見るからに美味しそう。
お箸でちぎれる柔らかさの牛肉に、さっぱりスパイシーなコールスローを合わせて、いただきました。
は~~~~幸せ。
シェフ曰く、一番大切にしているのは、ナチュラルテイスト。素材の味をあまりいじらないことだそうです。
確かに、どちらの料理もソースやサラダが主張しすぎず、牛肉の美味しさを活かしていました。
この日は、他のニュージーランド牧草牛料理や、会場となったアンダーズ東京のお料理が出ました。
前菜からご紹介。
そして、メインの牧草牛のお料理の数々。
お肉がわかりづらいでしょうから、寄ってみます(笑)。
付け合わせも。
スライスされれているのは、牧草牛のストリップロイン(サーロイン)。
この日、朝ごはんと昼ごはんを食べていなかったトマ子。いやー、たくさん盛ってしまいましたよ。
おとなりの方も(笑)。
ワインも飲み放題。
アンダーズ東京の有名なエクレアも登場。
美味しそうなスイーツたち。ニュージーランド牧草牛のお料理でお腹いっぱいなのに、頑張って食べてしまったトマ子。
すでに、来年が待ち遠しいのでした。
らでぃっしゅぼーやでも、ニュージーランド牧草牛を取り扱っていますし、段々とメジャーになりつつあります。
見かけたらぜひ、美容と健康に良くておいしいニュージーランド牧草牛、食べてみてくださいね。
去年のトマ子が書いたニュージーランド牧草牛記事はこちら。