天然プチトマ子

毎日のんびり、ほっこり過ごそう

最高峰のクラフトバーボン  BOOKER’Sに出会う    その美味しさに涙がこぼれてノックアウト

★これが、クラフトバーボンだ!

今日は旅行の記事をお休みして、初めて飲んだクラフトバーボンについて書くことにします。

先日、サントリーさんから

「クラフトバーボンを楽しむ会
がありますので、いらっしゃいませんか?

と、お誘いがありました。

私は「クラフトバーボンって何だろう?どんな味がするのかな?」と軽い気持ちで参加いたしました。

会場は西麻布のCOHIBA。

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この軽い気持ちで参加したのが、そもそも間違いっ!

この会の最初に「クラフトバーボンとはなんぞや」という熱い講義&試飲があり、そこでトマ子はこの誇り高いバーボン・ウィスキー(ケンタッキー州で生産されているウィスキーをバーボン・ウィスキー、略してバーボンと呼ぶ)の歴史と美味しさに完全にノックアウトされてしまいます。バフッ←殴られた音

今まで飲んだウィスキーのどれとも違う、別の世界がそこには広がっていたのでした。

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クラフトバーボンとは、最上級の原料をもとに、仕込みから貯蔵までのすべての過程において、生産者の並々ならないこだわり(思想)と意図が反映され、生産量が限定された[E:shine]超プレミアムなウィスキー[E:shine]のことです。

そして、どこの会社が作っているのかと思ったら、皆さんご存知の世界で一番売れているバーボン「ジムビーム」のビーム社が創ったというから驚きです。

あの、やんちゃで気さくなお兄さんのイメージがある(トマ子の妄想かもしれませんが)「ジムビーム」?

本当に?

しかし、トマ子はその後、講義で驚くべきビーム社(家)の真実を知ることになるのです。

テレビの場合は、ここで「次回へ続く」になるのですが、紙面(画面?)の都合上、まだまだ書くよ~。

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★偉大なるビーム家

ビーム家は7代にもわたるバーボンの名門の家です。それぞれ、どの当主もバーボンの普及と味への追及に余念がなく、事業を拡大しながら新たなるウィスキー造りへと挑んできました。サントリーさんからいただいた資料をもとにご紹介しま~す。

創業者 ジェイコブ・ビーム・・・・・ドイツからアメリカへやってきた両親から生まれる。1795年に創業。

二代目 デイヴィッド・ビーム・・・・・バーボンの将来性を見出し、父から継いだバーボンの基盤をより堅牢なものとする

三代目 デイヴィッド・M・ビーム・・・・・水源と鉄道駅と電報電信局の近くに蒸留所を移設。「オールド・タブ」というウィスキー(「ジムビーム」の前身のようなお酒)が大評判となる。

四代目 ジェームズ・B・ビーム・・・・・「ジムビーム」は、この人の愛称ジムから名付けられた。ビーム社をトップ企業へ育てた伝説の人物。禁酒法下では他の事業展開によって資金を蓄え、禁酒法が解かれた120日目には早々と売り出した凄腕の人でもある。

五代目 T・ジェレマイア・ビーム・・・・・1942年に売り出された「ジムビーム」が、この人の代で世界販売数量No.1となり、その後もその地位を継続させる。

六代目 (五代目には子どもがいないので、ジェレマイアの妹、マーガレット・ノーの子どもが後継者となる)ブッカー・ノー・・・・・「クラフトバーボン」と呼ばれるプレミアムバーボンの新しいカテゴリーを生み出す。彼が創り出したクラフトバーボンは、世界の酒類コンテストで次々と賞を獲得し、ウィスキー通をうならせ、新しいバーボンの世界が始まる。

現当主 七代目 フレッド・ノー・・・・・さらに美味なるクラフトバーボンづくりに、日夜励んでいる。

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いやいや、これだけの精鋭たちが携わってきたビーム社のクラフトバーボン、どれだけ美味しいのかと、思っちゃいますよね?歴史あり、誇りあり、職人根性ありのクラフトバーボン。その味は、至高のウィスキーといえます。

ところで、なぜブッカー・ノーさんはクラフトバーボンをつくりたいと考えたのでしょうか。

禁酒法以前のバーボンは水を加えず、ろ過もせず、樽から直接出して売っていました。その非常に力強い味わいをもう一度再現したいと思ったのが始まりだったそうです。力強くて今までにないウィスキーの頂点を目指した彼は、厳選した原料と製造過程にこだわったプレミアムなバーボンを生み出すことに成功しました。

★忘れえぬ味、追いかけ続ける余韻

クラフトバーボンとその他のウィスキーの違いをわかりやすくするために、ティスティングはクラフトではないウィスキーから始まりました。

サントリーの角、ジムビーム、ワイルドターキー。親しみやすいこれらのバーボンやウィスキー。

ジムビームはやわらかい味、ワイルドターキーはしっかりと無骨な印象。角は飲みやすくキリッとしています。ジムビームにオレンジを加えたカクテルも出てきました。

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ふわりと甘いオレンジの香りですが、飲めばすっきりサラッとした後味。左のグラスは角のレモン入りハイボール

さ、いよいよここでクラフトバーボンの飲み比べです。

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左から

BASIL HAYDEN’S(ベイゼル・ヘイデン) 

クラフトバーボン初心者向け。女子も飲みやすいアルコール度数40%の軽やかでスパイシーなバーボン。こちらで作るマンハッタンは美味しいです(トマ子、こんな美味しいマンハッタン飲んだことがない!)。ライ麦がジムビームの2倍以上入ってます。8年超熟成。 

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KNOB CREEK(ノブ クリーク) 

アメリカ人にとって偉大な大統領であるリンカーンが幼少期を過ごした土地、ケンタッキー・ヒルの小川から名付けられました。9年の長期熟成とアルコール度50%の甘いがしっかりと力強い味に仕上がっています。禁酒法時代、新聞に隠して飲んだことにちなみ、新聞の紙面のようなラベルです。オシャレ。

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KNOB CREEK SINGLE BARREL(ノブ クリーク シングルバレル)

9年熟成樽から選び抜いた1樽からできたボトル。その味わいは、KNOB CREEKよりさらにリッチ。ロンドンで開催される酒類コンペティションISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)2014で、ウィスキー部門最高賞を受賞しています。

もうね、ウィスキーっていうよりも別物の美味しさです。トマ子のお気に入り。

BAKER’S(ベイカーズ)

飲んでしばらくすると花が開くように香ばしいが、同時にパンチがあるバーボン。樽の香りがほのかにします。ビーム社の9段積み倉庫の8~9段目にある樽で、7年超の熟成したウィスキーです。

BOOKER’S(ブッカーズ

トマ子をノックアウトした、超絶にうまいクラフトバーボンの最高峰。

お値段はされど6000円。一度飲んでみて。香りがグイグイとせまってきて、舌はピリピリ。うまさの余韻はながーく続く、アルコール度63%!

ブッカー・ノーがビーム家のBBQバーティーで賓客だけに振る舞っていた秘蔵のバーボン。その美味しさが注目され、評価があまりにも高かったために製品化されたというウィスキー通を泣かせる(当日、同席したDさんは実際に泣いた)お酒です。

講義とティスティングが終わったら、この日は近くのイタリアンから特別に作ってもらったお料理もゾクゾクと出てきて、懇親会になりました。

菜の花とワタリガニのパスタ

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シガーも置いてあるお店でしたので、シガーとバーボンと、出張イタリアン料理をいただきました(写真に出ているお料理はすべて、イタリアンのお店から運んできたものです)。

シガーは初めて吸ってみた・・・・大人の味でした。ケホっ


北海道スマイルポークとホワイトアスパラ

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バーボンって、奥が深くてしびれました。

古谷三敏さん(ファミリー企画)の漫画・BARレモンハートの主人公の気持ち(うまい酒に出会うと涙が出てくる)がちょっぴりわかった気がしたトマ子でした。

サントリーさん、COHIBAのスタッフの皆さん、ありがとうございました~。ティスティングのグラスの数が半端ないので、洗うの大変だったと思います。

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COHIBA店(西麻布)

サントリー公式ページ

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