こんにちは。
サントリーさんからのご招待で、なんと、世界に一本しかないMaker's Mark造り をしてきました~!
もちろん、中身の話ではありません。
ヒントは外側!
おっと、その前にMaker's Markについて、付け焼刃の知識を持つトマ子が説明しましょう。Maker's Markは、アメリカはケンタッキー州生まれのバーボンウイスキー(略してバーボン)です。
バーボンは、アイリッシュウィスキーやスコッチウィスキーとはちょっと違います。一般的なウィスキー(アイリッシュやスコッチ)は大麦麦芽を原料とし、仕込・発酵を経て2回蒸留してから熟成させて出来上がります。
しかし、ヨーロッパと違い、アメリカでは大麦が育たなかったそうです。そこで、ライ麦でウィスキーづくりを始めました。つまり、アメリカのバーボンは、ライ麦と自生するトウモロコシを原料に使い、オーク樽の香りが豊かなウィスキーなのです。味のイメージは「ピリッと辛い野性的な俺」って感じかしら(トマ子の妄想)。
ところがMaker's Markは、アメリカのバーボンなのにライ麦ではなく大麦を使用しています。
そのため、他のバーボンに比べると、とっても甘くて飲みやすい!味のイメージは「ワイルドだけど色っぽい女性」かなぁ(勝手に妄想継続中)。他社のバーボンと飲み比べると一目瞭然。
そいでね、ケンタッキー州の気候は、夏は酷暑、冬は一転して厳寒となるそうで、そうなるとウィスキーが入っている樽は引き締まったり緩んだりしますから、激しく呼吸をするのです。樽が呼吸すればするほど、熟成する過程で樽の成分がよく浸み込むのです。
また、熟成中も、部屋の温度が上と下では違うため、樽の位置を3年ごとに入れ替えるという、こだわりよう。
この作業、とっても大変なのだそうです。そして6年くらい熟成させます。
このようにして丁寧にハンドメイドで造られたMaker's Markは、甘くてスムースな飲み口のウィスキーになり、
伝統的な造り方や味が見直されてアメリカでも人気急上昇!
さて、ここいらで冒頭のお話に戻りましょう。
世界で一本しかないMaker's Markとは、自分で封蝋をしたMaker's Markのことです。
買って飲んだことがある方はご存知だと思いますが、「丁寧に、一つずつ手作りしています」という証として、ウィスキーを瓶につめて蓋をした後、口の周りに赤い蝋(ロウ)で封をします。ディッピングという方法なのですが、200度もの高温の蝋をクルリと一本ずつ手作業でつけているのですよ~。すごいですね。
今回はこのディッピングをやってみませんか?というお誘いだったのです。
自分がディッピングをする時は両手がふさがって撮影できないので、他の人たちを撮影しました。
なんといっても200度の高温ですから、火傷したらひとたまりもありません。ゴーグルやエプロンや軍手、ひじカバーなど、装備はばっちりです。
そして、先生にディッピングのやり方と、注意点を聞きます。
Maker's Markの瓶のおしりの部分と首?の部分を両手でしっかり持って、アツアツの赤い蝋の中へ口の部分をザブンと漬けます。あまり急がなくてもいいけど、ゆっくり過ぎてもいけません。
漬けたらグルリと回して、引き揚げて、台の上で立てて瓶のおしりを台にトントンと打ち、蝋を少し下に垂らします。
トマ子作ディッピングMaker's Markはこちら!この真ん中のやつです。
ふふぅ~緊張した。
作業の後は、みんなでおいしいMaker's Markのソーダ割り(オレンジスライス入り)をたっぷりといただきました。あ~、Maker's Markのハイボールは爽やかで疲れがとれる。
参加者の皆さんは「世界に一本だけだから、飲まずに取っておこう」って言ってましたけど、トマ家では早々に私が作ったMaker's Markは開けられましたとさ。
うん、自分のMaker's Markは、やけにうまい。今夜もソーダ割りでいただきます。
お供は、スモークチップにMaker's Markをしみこませて燻製した燻製ピスタチオ。合うんだなぁ。