★出雲にご縁を感じます
先日、水木しげるさんの最新刊『水木しげるの古代出雲』を買い、どっぷりと出雲にはまっていたところ、偶然にも「島根料理と竹下本店のお酒を楽しむ会」にお声をかけていただきました。出雲に縁を感じちゃうトマ子は、ふたつ返事で出席です!
この日の会場は「島根の味・日本海の幸 主水(もんど)」の神田淡路町店。島根直送の食材と、老舗の造り酒屋「㈱竹下本店」のお酒が味わえる貴重なお店です。
ここで、お酒に詳しい方はピンと来たのでないでしょうか。
そう、竹下本店は、あの第74代内閣総理大臣・竹下登さんの生家なのです~。竹下元首相は、奥出雲の掛合町で150年の歴史を持つ造り酒屋に生まれました。最近は、お孫さんのDAIGOさんが活躍されていますよね。
この日は、島根から竹下本店の代表取締役・竹下三郎さん(13代目!!)と奥様もいらしてました。
DAIGOさんも出席予定でしたが、あいにくお風邪を召してしまい欠席でした。うーん、ちょっと残念。ここで、ちょっと島根についてのプチ情報。
★ 平成の大遷宮 出雲大社
「島根といえば出雲大社」というほど、同県を訪れた人が必ず足を運ぶ場所、それが出雲大社です。こちらは大國主大神(おおくにぬしのおおかみ=だいこくさま)をお祀りしています。平成20年より、60年に一度のご修造、平成の大遷宮が行われており、平成24年度末に完了予定、平成25年5月10日には本殿遷座祭が実施されます(境外の摂末社など、一部は平成27年度まで引き続き工事予定)。新しくなった国宝の御本殿へは、ぜひ一度は参拝したいものです。
御本殿の大屋根は面積だけでも約180坪もあり、檜(ひのき)の皮で覆われています。軒先の檜皮は厚さ1メートルにもなり、全体で約64万枚という膨大な檜の皮で葺き替えをします。日本の最古様式である神社建築は、このように大変な労力をもって守られているといえます。
檜の皮を採取する職人、檜皮をつくる人、屋根を葺く人といった伝統建築文化の後継者育成と技術の伝承、同時に檜を育てる自然環境整備も行われています。
★ うまいもの、うまい酒、笑顔に満ちた時間
この日の島根うまいもの会(トマ子が勝手に短縮)は、竹下社長のご挨拶ではじまりました。竹下本店の創業は慶応二年、6代目の当主が醸造をはじめ、現在13代目に当たります(竹下元首相は12代目)。
最近一押しのお酒として「出雲・須佐 縁(えにし)の酒」が紹介されました。
このお酒、一口含むと体を爽やかな一陣の風が吹きぬけるかのような品のよい純米酒です。
竹下本店は、御祭神が須佐之男命(すさのおのみこと)である須佐神社に一番近い造り酒屋であることから、神社に奉納した日本酒を「須佐 八雲風穴」に寝かせ、縁の酒を造り出しました。この八雲風穴は、約450年前から清涼山と呼ばれ、一年を通して天然の冷風が吹き出る場所。なにやらパワーがありそうな場所ですな。行ってみたい。
縁の風は、全国発送もしています。須佐神社の七不思議である「塩ノ井」小池の水に浸したパワーストーン(アメジスト、水晶、ローズ)がついていますので、ご利益ももらえちゃうかもしれません。
お料理も島根名物が並びました。浜田で造られた魚のすり身ととうがらしを練りこんだ、赤い練り物、トビウオ(あご)の焼き、生でも食べられるくらい新鮮な鯖を使った鯖しゃぶ、ほんのり色づいた美しい桜鯛の昆布絞め。
磯の香りがプーンと鼻に抜けてフレッシュな隠岐の島産岩ガキ。レモンをキュッと絞って一口で食べちゃいました。
お酒も次々と空きます。DAIGOさんの顔写真が載った「ダイゴラベル」、大吟醸「我が道を行く」(竹下元首相の字がラベルに)、出雲誉 酒蔵原酒などなど。
ほどよく酔ってきたところに、島根牛のイチボのたたきが出ました。これがとても美味。
〆には朴葉みそと、土鍋で炊いたご飯、島根のとんばら漬けをいただき、デザートに天満屋銘菓・しっぽもひと役(豚さんの形をした可愛い最中)や緑の桜餅が出ました。満腹満腹。島根っておいしいものがてんこ盛りです。
この会をコーディネートしていた島根出身の55aiaiちゃん、お疲れさまでした。楽しかったよ~。
「よ~っし、また出雲の旅へ行くぞ~」と、上機嫌の千鳥足で帰っていったトマ子です。皆さんもぜひ、東京で、そして現地で島根を堪能してくださいね。公式マスコットキャラクター「しまねっこ」(頭には出雲大社の屋根が乗っている?)もお待ちしていま~す。