天然プチトマ子

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ヨコ井の酢 おいしく発酵を学ぶ工場見学

お久し振りです。ムシムシする中で耳を澄ませば、かえるの声から蝉の声に変わったことに気がつきます。

トマ子の近所では、今日から蝉が鳴き始めました。

は~、夏ですね。

そんなときにはサッパリとした「お酢」の話をいたしましょう。

お酢の記録は紀元前5000年のバビロニアにまで遡ると言われています!

昔は薬として用いられ、中国でも周の時代に漢方薬として登場しています。日本では4~5世紀ごろ、中国の酒造りの技術と一緒に米酢の醸造技術が伝えられてきたのです。お酢は日本で生まれたわけではないのですね。トマ子、新鮮な驚きでした。

え~、ここで種明かしをしますと、もちろんこれらの知識はトマ子が独自に調べたわけではなく・・・、

すべて「ヨコ井の酢」で知られる横井醸造工業株式会社さんの「お酢工場見学」にて教えていただいたお話です。テヘヘ。いや、お酢の話って深くて面白い。

トマ子が向かったのは江東区新木場にある横井醸造さんの工場。この日は特別にお酢工場見学やお酢のお話が聞けるとあって、トマ子は芳しい香りのする方へする方へと進んでいったのでありました。あった~!ヨコ井の酢だ!!

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横井醸造昭和12年に創業、「確かな品質おいしい酢」をモットーとし、プロから一般家庭にまで広く愛されるお酢を造り続けています。

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もともとは明治14年、岐阜より上京した横井桐三郎さんが木場で木材業を行っていたそうです。そして大正8年に横井甕吉さんが創業し、昭和12年食酢専業合資会社を創立しました。現在の社長ももちろん横井さんです(横井太郎氏)。

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さて「ヨコ井の酢」には、非常にユニークな一品がございます。それが固体発酵法という製法によってもたらされる「真黒酢」[E:flair](商品名)。

固体発酵は中国のある地方で行われている伝統的な醸造法だそうです。

皆さんもトマ子もよく使用する普通のお酢は、液体のまま発酵させているものです。しかし「真黒酢」は、固体発酵というだけあって固体のままで発酵させちゃうのです!←まんまですね。

どうやって?

実は、材料に玄米と2種類の小麦だけを使用して、ひたすら発酵させるのです。しかし、機械で攪拌できないため人がエッサエッサとシャベルでかき混ぜる、手間も体力も必要とされるお酢です。大量生産はとてもできません。

そのように大切に造られた「真黒酢」は、他の酢に比較して圧倒的にアミノ酸含有量が多く、独特の風味が生まれるのです。

ささ、では工場の見学に行ってみましょう。工場内は撮影禁止といわれていたので、トマ子はちゃんとマナーを守りました。

白い長靴を履き、衛生のために帽子をかぶり、異物混入を防ぐため腕時計などはずします。4階から見学です。4階は原料室、3階は発酵室、2階は調合室、1階はビン、容器に詰める場所。

3階に入ると、ずらりと並んだ箱、箱、箱。

中には固体発酵中の玄米と小麦が入っていました。においは酒糟の香り。発酵して日が浅いと茶色なのに、発酵が進むとどんどん黒くなっています。みんなで発酵している材料を少し味見させてもらいました。ふむふむ。ほんのり甘いぞ。

2ヶ月くらい毎日攪拌しなくてはなりません(担当者は大変ですね)。滲み出てくるのが真黒酢です。

さらに寝かして最後は絞ってタンクにいれ、熟成させます。味をまろやかにします。

お酢の歴史、醸造法を勉強した後は、お楽しみ、実際に食べて、味わう時間がやってまいりました~!うわーい。

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ヨコ井さんの様々な酢を使ったお料理が出てきます。まめ鯵、いわし、はくさいなどがお酢でお料理されています。その他に五分搗き米と鰯のおにぎり、手作り餃子を真黒酢だけにつけて食べるなどなど。

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お酒もちょこっと出て、贅沢気分です。お料理がおいしくて、もっと食べたかったです(涙)。

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一番最後には、冷たく甘いぶどう酢ドリンクが出されました。ああぁ~美味しい。

お酢料理のこと、保存法など参加者からの質問もたくさん出て会場は盛り上がりました!

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8月から150mlの「真黒酢」が発売予定だそうです。これで、国内だけなく海外にもお酢を持ち歩けます(笑)。

食欲減退する夏に、お酢はぴったり。さ、今夜はぶどう酢飲んで寝ることにしましょう。冷え冷えのぶどう酢ドリンクは、さっぱりしていて、ふぅ~~美味しい。疲れも取れます。

では、おやすみなさい。