天然プチトマ子

毎日のんびり、ほっこり過ごそう

黒澤明生誕100周年 名作を観てトマ子感激

トマ子は「黒澤明監督の映画はテレビではなく、映画館でたっぷり観たい[E:flair]」と、願っていました。

そんな折、東宝黒澤明生誕100周年記念 特別上映」と称し、一気に30本を上映!場所は東京、日比谷のTOHOシネマシャンテ。3月27日~4月16日まででした。

トマ子は4月に入ってから、この上映を知ったので急いで観にいきました。一日4本上映です。

これです、これ!

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さすがに一日に2本観るのが精一杯な私。

しかも、毎日通うとはいかなかったのですが、トマ子が観た映画をピックアップしま~す。

姿三四郎

どん底

羅生門

椿三十郎

用心棒

赤ひげ

悪い奴ほどよく眠る

七人の侍

八月の狂想曲

虎の尾を踏む男達

生きる

の12本です~。うーん、がんばってもっと観たかったなぁ。もともと、「夢」は観ていたので、これで13本は観たことになります。

私が個人的に素晴らしいと感じた作品は、羅生門。あの音楽、カメラワーク、京マチ子さんと三船敏郎さんの演技、あっと言う間に映画が終わったように感じました。迫力ある場面展開が人々を惹きつけます。

迫力と言えば、「赤ひげ」の香川京子さんが演じた、3人を殺した大店の娘もすごい。

小石川療養所の一角に、座敷牢の離れで隔離されている狂った女性の役ですが、あの鬼気迫る目と演技に、映画館は水を打ったような静けさになりました。

息を呑み、手に汗握る[E:bearing]とは、まさにあのようなシーンのこと。凄い女優がいたものです。

一方、楽しく軽やかに観たのは椿三十郎。若い加山雄三さんが初々しい。そしてなんといっても[E:shine]三船敏郎さん[E:shine]の存在感がどの映画も大きく、彼が出ている作品は華があり、さすが名優だと思いました。豪胆で荒削り、だが優しさも秘めている。そんな役を多く演じていました。

「生きる」志村喬さんも素晴らしい演技でした。トマ子は悲哀と絶望の詰まった、あの歌声に涙をホロホロと流してしまいましたよ~。

「悪い奴ほどよく眠る」。あれも良かった。悪どい奴はとことん悪どく、隙を見せるとあっという間にこちらがやられちゃうものです。

黒澤監督の映画は、今観ても古くなく斬新で新鮮。役者さんたちが役柄そのままに活き活きとしており、三船さんは、今でもあのスクリーンにあるままに歳を取らず生きているかのような錯覚を起こさせました。

監督が役者の良さを最大限に引き出し、全てが一体となったときに名作は生まれるのでしょうね。

どしゃぶりの雨のシーンが黒澤監督のトレードマークとも言えますね。

しかし、混んでいる作品も多かった。平日でもわざわざ並んで観ていましたよ。

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スケールが大きく、人間の裏も表も描いた黒沢監督。今回観る事ができなかった残りの映画を、映画館で観られる日を楽しみに、待つとします。