天然プチトマ子

毎日のんびり、ほっこり過ごそう

『マイマイ新子』、『ブロードウェイ・・・』など、トマ子の勝手に映画評論!

こんにちは~。今日は映画の話題ですよ。

最近観た映画をご紹介。

●『マイマイ新子と千年の魔法

まずは、東京の阿佐ヶ谷駅から徒歩5分ほどの場所にある、とっても可愛い映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」で上演しているマイマイ新子と千年の魔法』。

一度終了したものの、熱い声援にこたえてアンコール上映中です。

トマ子Toma_ が昔、田舎のおばあちゃんの家で見た風景がそのままスクリーンに現れます。サワサワと吹き渡る稲の海セミや日暮の鳴き声真っ暗な夜。『マイマイ新子』で描いている時代はずっと古いですが、田舎の今でも変わらない(でいて欲しい)風景描写を見ただけでも鼻がツーンときてしまいました。

マイマイ新子マイマイとは、つむじのこと。この2つ目のつむじがムズムズすると不思議なことが起こります・・・・・・?!子どもから大人への成長する最初の段階で、子どもたちが経験する自分たちではどうにもならない理不尽さ、そして純粋な友達を思う気持ち。泣かせようとしないのに、自然に涙が流れそうになる、そんな映画です。2010年1月29日までだから、急いで観に行ってね。

●『復習するは我にあり』

二本目は、東京北千住の「東京芸術センター」で上演した、今村昌平が監督、緒方拳、三國連太郎ミヤコ蝶々倍賞美津子、小川眞由美出演の『復習するは我にあり』

1979年の映画で白黒です。実際に起きた連続殺人事件「西口彰事件」をもとに描かれたこの映画の中で、嘘をつき、平然と人を殺していく主人公・榎津(緒方拳)には静かな狂気が感じられ、「演技なのか、はたまた緒方拳そのものなのか?」と戸惑うほど鬼気迫るものがあります。

映画は、殺人鬼である榎津が生み出された背景を見事に描き出しています。キリシタンの家に生まれ、迫害を受けて育った榎津は、その逆境に耐えて教えを頑なに守ろうとする父親(三國連太郎)を軽蔑し、同時に恐れています。

しかし、父親もまた宗教心とは別に激しい憎悪を息子に抱いており、冷淡で卑劣である息子の榎津の方がふと「人間らしいかも」と、感じる場面もある不思議な映画でした。個性的な俳優がすべて印象に残っているのも、キャストと脚本、監督が優れている証拠だと思います。

●『ブロードウェイ♪ブロードウェイコーラスラインにかける夢』

『幸せはシャンソニア劇場から』

さ、三本目と四本目に行きますよ。東京神楽坂の名画座ギンレイホール」で上演していた二本です。

1500円で2本観れて、年間パスポート「シネパスポート」を買えば観放題という映画ファンにはたまらない名画座です。こんな良心的な「ギンレイホール」が無くならないように、映画好きの人にはぜひ利用してくださいね。

『ブロードウェイ♪ブロードウェイ/コーラスラインにかける夢』は、初めてカメラが世界最高峰のオーディションを撮ったドキュメンタリー映画。その過酷なオーディションに残った者は、個性とスター性、そして粘り強さと夢がある人々だった・・・・・・。ブロードウェイに出るために、3,4歳の頃からダンス一筋という生き方もあるのかと、ミュージカルといえどもバレエやオペラに並ぶ、芸術の域なんだとトマ子Toma_は感心。出演者たちを応援し、そのオーデション結果に一喜一憂する自分がいました。

さて、そして「典型的なフランス映画やな~、これ」と思わせた 『幸せはシャンソニア劇場から』。パリの下町にある小さな「シャンソニア劇場」で起こる、奇想天外?な人生劇場。でも愛にあふれていますし、単なるハッピーエンドでなく、そこはフランスの皮肉で悲哀ある人生への賛歌?も含まれていて、なかなかです。

しかし、パリっ子ってどうしてあんなに地元が好きなの?映画の中でパリ~[E:note]、パリ~[E:note]、一生ここを出たくないわ~[E:note]」と歌うんですけど、またかと思ってしまうのはトマ子Toma_だけでしょうか・・・・・・。いや、しかしこの歌、頭に残っちゃって、適当なフランス語で、お家で口ずさんいる私なんですけどね。ふふふ。

ともかく、見ごたえのある2本でした。

最後まで読んでくれてどうもありがとう! みんなも映画観ようね~。バイバイ。